巨額を投じて新たなMICE施設整備が必要か
2014年度決算特別委員会文化観光局の審議で、北谷まり議員は、新たなMICE施設の整備、未整備区における区民文化センターの整備、市民ギャラリー、神奈川フィルハーモニー管弦楽団へ不当労働行為の対応等について、質問しました。
横浜市は、みなとみらい22地区のパシフィコ横浜に隣接して新しいMICE施設の整備を進めています。会議場や展示場、宿泊施設などを備えたMICE施設を増設して、海外からの客を呼び込み、横浜の経済活性化の新たな目玉としようとしています。
北谷議員は、東京では国家戦略特区を活用した巨大再開発計画としてMICE拠点整備計画が進められており、「今後MICE供給能力は格段に拡大され、競争はますます激化していくことは必至」と現状を分析。8月末に行われたMICE施設整備事業の落札では国際的に名のあるホテルはどこも手をあげなかったことから「マーケットとして魅力がないからだ」と指摘しました。
そして、「新たなMICE施設は、一歩間違えば無駄なハコものになる危険性があり、そのツケは結局市民が払わされる」として、約378億円の市費を投じるPFI事業による新たな施設整備について市民にどのように説明していくのかと、ただしました。
文化観光局長は、これまでも市会をはじめ市民へ説明してきており、財政負担の平準化を図るためにPFI事業を選択したと述べました。
さらに、北谷議員は、5月にパシフィコ横浜で国内初の武器商談会が開催されたことについて、ピース・メッセンジャー都市であり、国際平和啓発事業を行っている本市の基本姿勢に反するのではないかと質問。渡辺副市長は、パシフィコ横浜の施設利用規則に従っており、横浜市のピース・メッセンジャー都市としての姿勢と直接には関係がないものと答えました。