横浜市は、平成16年度予算で5.775万円の特殊地下壕等の安全対策として計上しています。平成16年度予算特別委員会局別審査のとき、日本共産党高野議員に提出された資料にもとづき記載します。
【特殊地下壕等の安全対策】
1 特殊地下壕
旧軍等が築造した大規模な防空壕のことで、陥没等により建物に被害を生じたり、内部に人が入って迷子になる恐れがあるなど危険度の高いものについて、国の補助制 度を活用して、全部又は一部の埋戻しを行います。
事業箇所:横浜市港北区日吉本町三丁目先
地下壕延長:約2.300m
実施予定延長:約230m(今回で対策完了予定)
2 地下坑道
横浜市では、保土ヶ谷区で発見された、ガラス材の採掘跡(廃坑道跡)をいい、平成6年度より緊急に安全対策を講じる必要性がある、仏向町、川島町、峰岡町及び明神台について埋め戻しを実施しており、平成16年度については、星川の埋め戻しを行います。
事業箇所:横浜市保土ヶ谷区星川一丁目先
地下壕延長:約800m
実施予定延長:約32m
予算額は、特殊地下壕対策工事:4.760万円、地下坑道対策工事:1.000万円,事務費:15万円、計:5.775万円となっています。
高野議員:星川一丁目の地下坑道が出来た経過及び、安全対策がいつから行われているのかについて伺いたい。
回答:大正時代から昭和20年ごろにかけて、ビール瓶等の原材料となる珪砂を採取した跡といわれているが、事実は確認されていない。また、星川一丁目の周辺の安全対策は、平成12年度から実施している。
高野議員:年間1千万円の事業費で、どのくらいの工事が出来るのか。
回答:約32メートル。
高野議員:現在、どのくらいの残事業があるのか。
回答:全長約800メートルのうち、平成16年度までに約127メートルの埋め戻しが完了する予定。残りの延長は、約673メートル。
高野議員:事業の完了はいつ頃を予定しているのか。
回答:星川一丁目の地下坑道の対策工事については、厳しい経済状況もあるので、相当の期間が必要と考えている。