(写真)記者会見する小池晃書記局長=31日、国会内
日本共産党の小池晃書記局長は31日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相辞任表明後の国政への野党の対応を問われ、「野党として政権構想を示し、『安倍政治』から決別し、自民党政治に代わる新しい政治の旗印を掲げていく必要がある。その協議を急いでやっていかねばならない」と語りました。
小池氏は、安倍首相辞任の直接的な原因は病気だが、内政・外交のあらゆる分野で安倍政治が行き詰まった結果でもあると指摘。憲法破壊をはじめ、消費税増税でくらしも経済も押しつぶし、外交面では米国にもロシアにも中国にもモノがいえない屈従外交をしてきたと批判しました。また安倍首相の政治手法について「異論に耳を貸さない。数の力で憲法の理念をもふみにじってきた」と批判しました。
その上で、「今こそ野党が新しい政治の旗を堂々と掲げてたたかうべきときだ」と強調し、選挙協力の協議も急ぐ必要があると述べました。
小池氏は「自民党の後継総裁に誰が選ばれたとしても、安倍政権・自民党政治を支えてきた政権になる。その範囲内では新しい政治はつくれない」と指摘。また国民の審判を受けていない政権になり非常に不安定なものになるとして、「これから新しい激動の時代が始まる。いつ衆院解散・総選挙があってもおかしくない状況が9月以降始まる。野党はそれに備えた議論・協議を今からでも始めるべきだ」と語りました。