首相主催の公的行事「桜を見る会」に、安倍晋三首相の地元後援会員らが大量に招待されていた-。日曜版編集部による「桜を見る会」私物化疑惑スクープ(昨年10月13日号)と一連の報道が、2020年のJCJ大賞に選ばれました。
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、年間のすぐれたジャーナリズム活動を顕彰するため、1958年以来「JCJ賞」を設け、贈賞してきました。今年は63回となりました。
【2020年度第63回JCJ賞】 大賞はしんぶん赤旗日曜版 桜疑惑のスクープ報道=JCJ賞選考委員会
【JCJ大賞】 <安倍晋三首相の「桜を見る会」私物化スクープと一連の報道> しんぶん赤旗日曜版
しんぶん赤旗日曜版は2019年10月13日号で、桜を見る会に首相の地元山口の数百人の後援会員を大量招待していた事実をスクープした。参加者の証言をもとに、安倍事務所が取り仕切り、高級ホテルで開いた前夜祭に山口の参加者を招待、税金でもてなした疑惑を告発。政権与党にも招待数を割り当てていた実態を明らかにした。この記事を契機に田村智子参院議員が国会で追及し、「桜」疑惑が一気に国政の重大課題に浮上。地道な調査報道を重ね、安倍政権の本性を明るみにしたスクープは国政、メディアに大きなインパクトを与えた。