原水禁世界大会に参加して 横浜市会議員 北谷まり
8月4日から6日、日本共産党横浜市議団を代表して原水爆禁止2016年世界大会・広島に参加しました。オバマ大統領が広島を訪問した日(5月27日)に、本会議で非核と平和の問題を一般質問で取り上げたこともあり、広島には行かなければと思っていたところ、市議団からの派遣となりました。昨年の長崎への参加に続き、2年連続で原水禁世界大会に参加できたことは、非常に貴重な経験となりました。
ツアーコンダクター時代、エノラ・ゲイが飛び立ったテニアン島の滑走路に行ったとき、なんとも言えない気持ちでした。今回、私のなかで、その滑走路と広島が結びつき、1945年8月6日がどれだけ悲惨な1日だったのかを思いながら、動く分科会・碑めぐりに参加しました。そして、被爆者のこれまでのご苦労と偉大さを改めて実感することができました。
世界大会には、海外からの参加者も多く、またメッセージを寄せる自治体の首長もたくさんおられます。しかし、メッセージを寄せた自治体首長リストに林文子横浜市長の名はありません。平和市長会議のメンバーであるにもかかわらず、なんと情けないことでしょうか。神奈川からメッセージを寄せた首長は、県知事、三浦市、相模原市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、鎌倉市、厚木市、川崎市、小田原市、真鶴町、湯河原町、大磯町、開成町、寒川町、愛川町です。横浜市も、もっと非核・平和を発信すべきだと思います。
ヒロシマデ―集会(閉会総会)では、「ヒバクシャ国際署名」への熱い思いが語られました。そして、核兵器のない平和で公正な世界は、人類と地球が存続するための必須条件であることを改めて確信し、一人ひとりの力が、世界を動かすことを実感できる瞬間でした。
広島には、世界中から観光各がやってきます。私が乗ったバス(赤い靴号の広島版)の乗客は、ほぼ全員が外国人でした。世界中の人に被爆の実相を知ってもらうだけでなく、核兵器廃絶へ向けて、日本はリードすべきだとの思いを更に強くして横浜に戻ってきました。この経験を市会の中でも生かしていこうと思います。