1991年(平成3)8月6日「特殊地下壕(仮称)調査に係わる陳情書」が横浜市長へ提出されました。この陳情書は、保土ヶ谷区星ヶ丘自治会とマンション建設対策協議会より出されたもので、それには次のように記載されています。
碁盤の目のような地下坑道
平成2年12月、保土ヶ谷区仏向町1700番地藤和ハイタウン建設に伴う雨水管工事の際、私達の住居(保土ヶ谷区仏向町1700番地)の地下に、かなり広範囲に及ぶ地下壕のあることが発見されました。
この地下壕は、工事担当の㈱フジタ工業よりの説明に依れば、幅、高さ共に約2メートルと人間が楽に歩ける断面積で、地表から浅いところで2メートル、深いところでは8メートルから9メートルの深さに位置して居り、左右に伸びて居るとの事、長さ、規模については噂ですが、後藤酒店(保土ヶ谷区仏向町624番地)の下より、現在造成工事中の藤和ハイタウンマンションの方向へ、千メートルも碁盤の目のように掘られている居るなどと言われて居り、現在私達はこの程度の情報しか得られず、この地下壕を放置して置いて危険では無いのか、その資料も無く五里霧中の中をさまよい栃木県の大谷石の前例が有ります様に、この地下壕が調査もされる事なく放置されて、今後地震やマンション建設に伴う大型車両の交通量の増加による振動に依り、地下壕の支えが崩れ、ある日突然家屋道路が崩落し、大きな被害が出るのではないかと、私達は非常に不安の日々を送っています。そこで、この地下壕について、住民の不安を取り除くため、横浜市の責任において左記の対策を速やかに講じられる様、ここに地域住民の署名を添えて陳情いたします。
そして、全体の規模調査、掘削者、掘削目的、掘削期間などの調査と危険と判断した場合の埋め戻し対策などを求めています。